2011年01月21日

草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所

こんにちは、キューピーです。

以前にも青花さんの記事「コハクチョウも見られる草津の自然」でも紹介されましたが、
この冬オススメのスポットとして、改めてご紹介いたします。


琵琶湖では、冬になるとたくさんの水鳥が、はるかシベリアから飛来・越冬します。
その距離4,500キロ、1ヶ月をかけて、この草津の湖岸までやってきます。
コハクチョウが飛来する12月頃から北帰する2月末頃まで、ここ湖岸緑地の志那浜では、環境ボランティア 琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会 の皆さんが、水鳥観察所を設営し、水鳥の観察を行っており、毎年この季節には2万人以上の方が訪れています。

琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会は、2000年にボランティア有志によって立ち上げられ、以来毎年観察を続けてこられており、現在では57名の方々によって運営されています。行政からの助成が無いにもかかわらず、皆さんが「手弁当」で、この時期の観察だけでなく、夏には海岸の清掃や、外来水草の除去などを行っておられます。




観察所では、飛来する水鳥の種類や数、そして取り巻く環境などについてのパネルが掲示してあり、とても解りやすく説明がなされています。





掲示してある水鳥の写真には印がつけられ、観察できる水鳥が図鑑を見なくても誰でもわかるようになっています。
正直、カモと一口に言ってもこんなに沢山の種類がいることは知りませんでした。kao08






さて毎年飛来するコハクチョウですが、こんなに都会の近くで、こんなに間近で見れること自体、大変珍しいことなんです。湖北の方には200羽近く飛来しているらしいのですが、岸からはかなり離れたところに居るそうです。しかしここ草津では、すぐ手の届くところまでやって来て、間近でその姿を見ることが出来る貴重なエリアと言えるでしょう。

あいにく私の訪れた日には、残念ながら飛来せず、その姿を見ることが出来ませんでしたが、1月16日には、幼鳥を含め8羽が飛来したそうです。
※ここ最近は、毎日来ているようです。(2011年1月20日現在)
くわしくはブログをご覧ください。→naka932のブログ《びわ湖《草津)の四季を撮って》



(写真提供:琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会)

同会では、ここに飛来するコハクチョウのくちばしの色や模様により、個体識別調査を行っています。
確かにそれぞれ違いがあるのがわかります。
それによるとコハクチョウは、家族単位もしくは数家族単位のグループで行動しており、いつも決まったグループが来るそうです。毎年コツコツと観察していないとわからないことですね。


また、水鳥観察会も頻繁に開催されており、水鳥の様子から取り巻く琵琶湖の環境に至るまで、人々の交流や情報交換、教育、参加、啓蒙活動に積極的に取り組んでおられます。

しかしここ数年、コハクチョウの飛来数が激減していると聞きました。
過去には最高140羽ほど飛来した日もあったのですが、今年は私が訪れた日も含めて、飛来数ゼロの日が多くあります。確かにグラフを見るとその数に唖然とします。


これは近くの草津川河口での護岸工事やフィッシングボートの接近などにより、危険と感じ取ったからだろうとの話です。一度危険と感じたところには、二度と近寄らないそうです。また、護岸工事されているところがコハクチョウの「ねぐら」だったとも言われています。
他にも琵琶湖の水位や食料である水草の生育状況などにも大きく関係しているそうです。


この日もとても寒い日でしたが、同会の皆さんは観察所を開設している期間中、1日も休まず観察と観察所の運営を行っておられます。
事務局長の吉岡美佐子さんは、「この志那浜にやって来てくれるコハクチョウをはじめ、たくさんの水鳥たちのため、そして毎年見に来てくれる沢山の人達のためにに、出来ることをやっているだけです」と、事も無げにおっしゃっていました。
そして「再びコハクチョウがやって来てくれること、そしてこの観察所にたくさんの人が集まり、たくさんの人とのつながりが出来ることが、何よりもの喜びです」と語っておられました。

日本はラムサール条約を締約しており、ここ琵琶湖も1993年に登録されました。

ラムサール条約とは?
日本語での正式題名は特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約といい、1971年にイランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が採択されました。この条約は開催地にちなみ、一般に「ラムサール条約」と呼ばれています。

ラムサール条約(滋賀県自然環境保全課)
ラムサール条約公式サイト(英文)

条文には、以下の措置をとるべきとあります。
1.各湿地の管理計画の作成、実施(保全と賢明な利用の推進)
2.各条約湿地のモニタリング、定期的な報告
3.湿地の保全に関する自然保護区の設定
4.湿地の保全管理に関する普及啓発、調査の実施



私たち滋賀県民は、はラムサール条約に則り、私たちの誇るべき琵琶湖の環境を守り、そして賢明な利用(Wise Use:ワイズユース)をしていかなくてはなりません。

草津水鳥観察所でコハクチョウやたくさんの水鳥を見るとともに、同会の活動を理解し、そして琵琶湖の環境保全について考えてみてはいかがでしょうか?




お出かけの際は、くれぐれも暖かい格好でネ!



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環境ボランティア 琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会

事務局
事務局長 吉岡 美佐子
住所:草津市木川町1273-13
電話:077-564-0843 090-5663-8086
E-mail:yoshiokak932@yahoo.co.jp
公式サイト:http://homepage2.nifty.com/naka932/newpage2.htm
公式ブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/naka932/


◆環境ボランティア 琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会からのお知らせ◆
環境写真展 「冬の使者」
   コハクチョウと水鳥の写真、環境啓発パネル展示
   2月1日~2月13日 9:00~17:00(月曜休)
   草津市立水生植物公園 みずの森




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タグ :びわ湖自然


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2010年12月15日

『近江の正倉院』芦浦観音寺を訪ねて

こんにちは、キューピーです。

今回は、去る11月23日に一般公開された草津の芦浦観音寺を訪ねてみました。


前回お知らせしました芦浦観音寺秋の一般公開にて、歴史や概要は記載しておりますので、今回は実際に参拝した感想を含めてレポートいたします。

先にも述べておりますが、この芦浦観音寺は常時参拝・参観は出来ません。年に2度、5月のGWと11月23日の祝日にのみ可能となっております。

秋晴れに恵まれたこの日、日頃固く閉ざされたいる表門は開門されており、入り口には黄色いジャンパーを着たボランティアの方々が受付をされていました。
表門は寺院には相応しくない武家様式の城門です。



重厚な表門を入ると視野は開け、小振な中門と塀ががあります。奥に入るには中門ではなく塀の途切れたところからになりますが、この途切れ方が不自然なので、たまたま塀が壊れたところを入り口にしているのか、それとも飛び石があることからもともと入口となっていたものなのか不明です。


境内に入るとまず左手に重文の阿弥陀堂が見えます。

室町時代(1393年とされている)に建てられた禅宗建築様式のお堂です。もともと芦浦観音寺の本寺は京都にあった普勧寺とされており、この阿弥陀堂は、普勧寺の本堂であったものを、天文22(1553)年に普勧寺が芦浦に本拠を移した際に移築されたものと伝えられているらしい。
本来ならご本尊である阿弥陀如来像が安置されているところであるが、諸般の事情(後述)により実物が無いのは残念です。(実物は現在、大津市の琵琶湖文化館にて保管されています)
ひのきの皮で葺かれた屋根は、その軒の反り具合もまさに壮観で、立派な造りである。





阿弥陀堂の左手の木立の中に、何か目を引く小さなお堂がありました。聖天さんです。

聖天さんとは仏教の仏様のひとり、歓喜天(かんぎてん)のことで、ヒンドゥー教のガネーシャを起源としており、仏教における守護神のひとりで商業や学問の神様されています。そう、象の頭を持った神様として知られていますね。天台宗では歓喜天(聖天)が天部の護法神として信仰されていることから、ここに聖天さんがあるのもうなずけます。
聖天さまの好物が大根であることから、お堂には大根をあしらった「違い大根」の細工がなされています。


敷地の中央部にあるのが本堂です。

本堂は質素ながら三段屋根の造りになっており、入り口の屋根は弧を描いています。瓦にはいろいろな動物をあしらったレリーフがあり、襲明の文字が刻まれています。
襲明とは老子の言葉で、世の中には捨てる人、捨てるものは無いという教えだそうです。



本堂の中では、ボランティアの方によるガイドが行われていました。
芦浦観音寺の歴史をいろいろなエピソードを入れながら、とても興味深く聞くことが出来ました。中でも面白かったのが、豊臣秀吉に尽力した功績から、9代目詮舜(せいしゅん)の望みにより、織田信長による焼き討ちですべて焼失した比叡山延暦寺の再興に尽力したそうで、今でも延暦寺では草津の方に足を向けて寝ないとされているそうです。


本堂の右手にあるのが重文の書院です。



江戸の初期までは将軍の宿泊所として使用されていたものですが、東海道が整備され、そのルートが変更されたことにより、不要となった野洲の「永原御殿」をこちらに移築さたそうです。
特に華美な装飾はなく、質素ではあるが趣き深い建物です。



豊臣秀吉直筆の書(コピー)
秀吉が主催する茶会の道具目録です。


その他にも、
石が積まれた土塁


納豆蔵









今回はじめてこの芦浦観音寺を訪れたわけですが、歴史ある建造物に尊ぶとともに、その老朽化による荒廃した様子に心を痛める事となりました。
聞くところによると数年前までは、足の踏み場もないほど雑草が生い茂り、国の重要文化財を有する寺院とは言いがたい状況にあったといいます。しかし草津ボランティアガイドの皆さんをはじめ、多くの方々のご尽力によりここまで整備されました。庭木の剪定などは 滋賀県レイカディア大学の卒業生の方々が担当されたと聞きました。
しかし重要文化財である建物自体の老朽化は目に余るものがあり、屋根の葺き替えでさえままならない状況にあるといいます。これらを維持していくことはそれなりの原資が必要となりますが、あいにくこのお寺には「檀家」というものがなく、ご住職やボランティアの方々の力だけでは限界があって当然と言わざるを得ません。

また、「近江の正倉院」と言われる芦浦観音寺の多くの文化財は、琵琶湖文化館(休館中)をはじめ近隣の博物館に預託されており、残念ながらこちらでで見ることは出来ません。実際、今回もあるべき文化財は、すべてその写真が貼ってるだけでした。それは盗難などのセキュリティ上の問題もあるのですが、言い換えればこちらで管理することが不可能だということです。

現在、行政の動きとしても琵琶湖文化館も廃止の方向に、また滋賀レイカディア大学も休校へと(一時休校となりましたが、なんとか継続することになりました)進んでいます。行政の財政難により致し方ないことではありますが、文化財の保護となると、どうしても後回しなってしまうというのが現状でしょう。
私たちも地域の財産として、行政に責任を押し付けるのではなく、私たちにできることを見出し、参加・協力していくことも大切なのではないかと考えさせられる一日となりました。

また来年のGWに一般公開されると思います。
その時にはぜひ芦浦観音寺を訪れて、
地域の財産に触れていただくと共に、
現状をご覧いただきたいと切に願います。



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芦浦観音寺

住所:〒525-0002 滋賀県草津市芦浦町363-1
電話:077-568-0548
公式サイト:http://www.biwa.ne.jp/~n-jokai/


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2010年11月17日

11月23日(祝) 芦浦観音寺秋の一般公開

こんにちは、キューピーです。

草津には3つの国指定史跡があるのはご存知ですか。
草津宿本陣、野路小野山製鉄遺跡、そしてもう一つが芦浦観音寺跡です。


(写真提供:草津市観光物産協会)

この芦浦観音寺、草津八大名所にも選定されており、名前はよく知っているものの、草津に生まれてこのかた一度も訪れたことがありませんでした。その大きな理由は、通常は一般公開がされていないからなんですが・・・。(事前予約すれば拝観は可能らしいですが・・・。)

年に2回、春のGWと秋の勤労感謝の日(11月23日)に一般公開されるというので、今回いい機会だと思い、出かけてみようと思っています。で、その前に少し調べてみる(予習?)ことにしました。

芦浦観音寺


芦浦観音寺は聖徳太子開基、秦河勝創建と伝える古寺で、重要文化財の阿弥陀堂や書院など、多くの文化財が保存される歴史の宝庫であります。また、琵琶湖の湖上交通を管掌した船奉行の寺院として、城郭風の特異な景観、遺構が保存された国の史跡でもあります。なお、常盤地域は、各町内に白鳳時代の寺院跡や古い時代の仏像が認められ、古代仏教文化が花開いた草津の歴史の故郷といえましょう。(草津市公式サイトより)

※クリックすると拡大します


いろいろ調べてみると、そこにはいろいろ興味深い歴史がありました。
上の説明にもあるように、歴史は古く白鳳時代にまでさかのぼります。そののち一旦廃寺となってしまうのですが、15世紀に再興、16世紀末には織田信長・豊臣秀吉・徳川家康のもとで天下統一事業に関与し、室町・桃山・江戸時代の100年余りを「船奉行」として琵琶湖の湖上交通すべてをを管理し、強大な力を有していたそうです。

戦国の時代に押しつぶされること無く力を持ち得たのは、信長・秀吉・家康らが湖上交通の重要性を深く認識しており、芦浦観音寺に頼らざるをえない状況だったのではないでしょうか。
一時は4万石もの所領を与えられ、代官近畿社寺営寺奉行・湖上管船奉行等を兼任し、瀬田唐橋の増築の管理や、伏見城築城の奉行までしたそうです。

しかしその力も長くは続かず、1685年に船奉行を罷免され、その後一寺院としてひっそりと現在に至っています。


この寺院のまず驚くところは、よくある寺院の様相ではなく、まるで城塞のように立派な濠や土塁が残されていることです。

寺ではありません、まさにです。
現地へ行くと普通の集落の中にいきなりお城の濠が出現し驚かされます。こんな遺構からも当時の隆盛が偲ばれます。
GoogleMapの画像です。(現在)


案内板にある絵図(クリックすると拡大します)

この地図を見ていただければ、城跡としか思えないでしょう。絵図の年代はわかりませんが、昔とほぼ同じ地形です。


芦浦観音寺が国指定の史跡に認定されていることは先ほど述べましたが、このお寺のスゴイところは、重要文化財など文化財をを多く蔵していることです。草津市指定文化財一覧表を見てみると、草津市にある国指定関係の文化財が計26件あるうち、芦浦観音寺に関するものが10件もあります。

阿弥陀堂
室町時代の築《重要文化財》
京都のお寺から移築されたらしいのですが、滋賀にはめずらしい室町時代の禅宗の建築様式だそうです。

(写真提供:草津市観光物産協会)

書院
室町時代(江戸時代?)の築《重要文化財》
以前は野洲市永原にあった「永原御殿」を移築したもののようですが、その前は京都の伏見城内にあったともいわれています。

(写真提供:草津市観光物産協会)

その他の重要文化財
絵画
・絹本著色黄不動尊像 - 平安時代
・絹本著色薬師三尊像 - 鎌倉時代
・絹本著色聖徳太子像 - 鎌倉時代
・絹本著色十六羅漢図- 室町時代
・絹本著色五大尊像 - 室町時代

彫刻
・木造阿弥陀如来立像 - 鎌倉時代
・木造地蔵菩薩立像 - 鎌倉時代
・木造薬師如来坐像

これらの多くは織田信長が比叡山延暦寺を焼く打ちした際に、逃げ延びた僧侶たちが運び込んだ物だそうです。『近江の正倉院』と呼ばれる所以です。



11月23日(祝)はボランティアガイドの方が案内していただけるそうです。
めったに無い機会ですので、ぜひお出かけ下さい。




芦浦観音寺 秋の一般公開 11月23日(祝)

日  時 : 平成22年11月23日(祝)
        10時~15時まで
場  所 : 芦浦観音寺(草津市芦浦町)
拝観料  : 300円
アクセス : JR草津駅西口から近江バス「烏丸半島」行き
           「芦浦」下車、徒歩5分
問合せ先 : 草津市観光ボランティアガイド協会
        TEL 077-563-3700



芦浦観音寺公式サイト
http://www.biwa.ne.jp/~n-jokai/

草津観光物産協会からのお知らせ
http://www.kanko-kusatsu.com/news/dt_57.html


※情報は2010年11月現在。詳しくは直接お問い合わせください。




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2010年10月29日

11月5日・6日は、第7回 草津街あかり・華あかり・夢あかり

春は宿場まつり、夏は納涼まつり、そして秋と言えば・・・

草津街あかり華あかり夢あかり~五感で楽しむ秋の草津路



2010年11月5日(金)・6日(土)
 草津市内 立木神社~伊砂砂神社までの草津駅東側商店街一体

草津の秋はコレ!ていう感じに、恒例のイベントとして定着してきました。
今回でもう第7回になるんですね。昨年はなんと3万人!もの人出だったそうです。年々規模が大きくなり、今年もますますパワーアップしているようです。
私個人的にもお気に入りのイベントですので、昨年の様子を含め、今年の見どころをご紹介しましょう。



草津市の真ん中を通る、旧東海道と中山道が手作りの灯りでともされ、街道筋はもとより周辺の寺院などでもたくさんの催しが計画されています。

街道あかり


街道の40種類を超える灯りは、すべて沿道の市民・お店の方々によって点灯されます。また、地域の寺社仏閣の鐘楼ライトアップや菊展示など散策するだけでも見所はいっぱいです。

旧草津川の下を通るトンネル(マンポ)では、「トンネル影絵」として、びわ湖の生き物たちが影絵で登場します。


玄関口となるJR草津駅東口には、照らされたバルーンが夜空に浮かび上がり、お客さんをお迎えします。


『聴く』
会場各所の寺社仏閣の拝殿や境内、マンション前の広場などはオカリナ、よし笛、大正琴などのコンサートが行われます。
→伊砂砂神社、佛乗寺、ザ・草津タワー前広場、小汐井神社、道灌蔵

『香る』
お寺の本堂では、何種類かの香をきいて、当てて遊ぶ「組香」が行われ、初心者でも気軽に参加することができます。(事前申込み要)
→傳久寺

『触れる』
「ものづくり工房」によるアートワークショップ。アート作品の実演・展示が行われ、体験することも出来ます。
→夢本陣イベント広場

『味わう』
草津の酒蔵、太田酒造では、酒蔵見学や利き酒体験が出来ます。(事前申込み要)
→太田酒造

※お申込みお問い合わせは、下記の草津商工会議所(草津街あかり実行委員会事務局)まで、くわしくはパンフレットをご覧ください。


今年、規模を拡大して行われるのが、
デザイン系・学生あかり展
デザインを専門とする学生チームの新鮮な感覚がひときわ光る注目の企画です。

大阪工業大学、京都精華大学の4つのグループが、神社・仏閣の境内という歴史資産とのコラボレーションがどんな物語を生むのか、見所です。

①光明寺:大阪工業大学工学部空間デザイン学科
②小汐井神社:京都精華大学デザイン学部IPDコース「チーム・フロマージュ」
③正定寺:京都精華大学デザイン学部IPDコース「チーム・シャイニングポテト」
④養専寺:京都精華大学デザイン学部IPDコース「チーム・バチスタ」


今年の新たな企画のひとつ目、
草津宿本陣ライトアップ「陰影礼賛」
草津を代表する史跡である草津宿本陣を光と影で演出します。

通常は午後5時までしか入館出来ませんが、この2日間は午後9時まで開館。おまけに入館無料です。いつもなら見ることの出来ない夜に、ほのかにライトアップされた本陣を見れるのはこの時限りの貴重な機会です。

実は事前の試験点灯の際に、幸運にも立ち会うことが出来ましたので、その様子を少しだけ公開しちゃいます。




はっきり言ってオススメです。
昼間の本陣もたいへん趣きがあるのですが、夜はまた格別です。昔の照明といえばロウソク、煌々と光る蛍光灯などではなく、ほのかにゆらめく灯りだったことでしょう。
この日は広い本陣を独り占め。すこぶるゴージャスな夜となりました。
えっ、写真が小さくてよくわからない??
そんな方はぜひ当日足を運んでください。決して後悔はさせません!iconN36


そして今回のメインイベント、
旧草津川『あかり銀河』
旧草津川の河川敷にたくさんの灯りがともされ、かつてとうとうと流れていた草津川の流れを表現します。

↑は昨年の様子で、2500灯もの灯りがともされました。

しかし、今回はなんと10,000灯!!!

いつもならこんな感じの旧草津川ですが・・・(ホントは真っ暗ですkao08



これが



その予想図がコレ!(CG合成画像)


旧草津川のトンネルを出たところの階段を上がると、上のような光景が広がっているはずです。広い河川敷いっぱいに、タテヨコ約80cm間隔にズラ~っとろうそくが並べられ、まさに圧巻です(でしょう)。またあかり銀河のとなりには、地域の保育園・幼稚園・小学校・中学校、その他有志の団体が作る灯りも展示されます。

冷静に考えてみると、1個ずつ火を点けていくだけでも気が遠くなる話です。
そこで!実行委員会では、当日いっしょに灯りを点けてくれるボランティア
あかり銀河「灯しびと」を大募集中!
当日は手ぶらで参加OK。親子で、グループで、カップルで、もちろんお一人でも大歓迎!当日の飛び込み参加もOK!ぜひご参加下さい。この大きなチャレンジをみんなでぜひ成功させましょう!
(小学3年生以下の方は、保護者同伴要)
ボランティア募集について

設置開始時間:10:30~
着火開始時間:16:30~




私が思うこのイベントの一番いいところ、
それは市民による手作りのイベントであるというところです。

近隣の人達が思い思いの、意匠を凝らした灯りを作り、
ボランティア方々が、旧草津川の河川敷の草刈りをし、
そしてみんなで灯りをともす。

市民が作り、市民が楽しみ、そして市民が癒される。
そんなイベントなのではないでしょうか。

立命館大学生による学生ボランティア活動のブログ「街あかりっつ」

あなたもいっしょに草津街あかりをつくりませんか?
まだまだボランティアを募集中です!

ボランティア募集について


ぜひ皆さんもこのイベントを楽しんでください。
あとは当日お天気になることを願うのみ。
神様お願いです!雨だけはヤメテね。iconN08iconN09


ここで実行委員会の木村さんからお聞きしたオススメコースを紹介しましょう。

①レギュラーコース(ここは押さえておこう!)
草津駅前風船-北中アベニュー-駅前米屋のダンゴ-草津川トンネル-旧草津川「あかり銀河」-草津宿本陣-夢本陣

②マニアックコース
(DEEPな草津を発見?)
伊砂砂神社-光明寺-ザ・草津タワー-駅前米屋のダンゴ-小汐井神社-草津川トンネルー旧草津川「あかり銀河」-傳久寺(組香体験)-草津宿本陣-常善寺-道灌蔵-正定時-養専寺-立木神社

2回も駅前米屋のダンゴが出てくるあたり、相当オススメのようです。iconN36
またダンゴの他に米粉ワッフルも超オススメだとか。。icon22


草津市物産協会sumiさん制作のCM

草津観光物産協会sumiさんのブログ「草津の観光と商店街」





より大きな地図で 第7回草津街あかり華あかり夢あかり を表示


第7回 草津街あかり・華あかり・夢あかり
2010年11月5日(金)・6日(土)
点灯時間:6:00PM~9:00PM
草津駅東側商店街通り 立木神社~伊砂砂神社
主催:草津街あかり・華あかり・夢あかり実行委員会
お問い合わせ:草津商工会議所(草津まちづくりNPO) 担当:木村
電話:077-564-5201
メール:kimura@kstcci.or.jp

公式ホームページ:http://www.kusatsu-machiakari.net/




イベントに関する詳細は、下記のパンフレットに記載されています。
市役所を始め市内各所にて配布されていますので、ぜひ手にとってご覧ください。



街あかりパンフレットのダウンロード(PDF)


※記事中の草津宿本陣ライトアップ以外の写真は昨年の様子です。    


Posted by キューピー at 12:15 キューピーさん

2010年10月27日

アウトドアの強い味方『mont-bell・南草津店』

こんにちは、キューピーです。

BE-PAL創刊当時よりの愛読者で、自称アウトドア派のわたしにとって、憧れのブランドのひとつであるmont-bell(モンベル)の南草津店さんをご紹介致します。



ご存知、南草津駅前のフェリエ2階にmont-bell南草津店はあります。
約160坪の広い店内には、カジュアルなウェアから本格的なクライミングギアまで、幅広い商品が陳列されています。


ではまず、店内の様子からご紹介しましょう。
まず目をひくのがこの冬オススメのダウン・ウェア

世界最軽量と言うだけあってとっても軽い!
なんとTシャツ1枚と同じ重さなのだそうです。でも保温性は抜群。これからの山歩きにはできるだけ軽い装備で行きたいもの、まさにうってつけのウェアですね。そしてタウンユースとしてもオススメです。



女性用のウェアも充実。今はやりの巻きスカートやアンダーウェアは、素材やカラーもバリエーションがいっぱい。「山ガール」のマストアイテムですね。
山でこんなウェアを着た女性に会ったら・・・「ホレてまうやろ~!



見逃せないのが、キッズウェアの数々。
大人用と同じクォリティながら、サイズだけをダウンしたとってもかわいいものばかりです。
うちの子供にも小さい時にこんなのを着せてやりたかったと少し後悔・・・kao08




機能性バッチリのレインウェア


いろいろな容量のザック類


種類が豊富なトレッキングシューズ


雪山のハイキングにはこれ、スノーシュー



琵琶湖の近くということもあり、展示在庫も豊富なカヌー。


わたしにとってmont-bell=カヌー(カヤック)というイメージがあります。
昔から椎名誠さんや野田知佑さんの紀行文を愛読し、いつかはユーコン川!と思っているくらいですから、カヌーは是非ともやってみたいスポーツです。息子とタンデム(2人乗り)で琵琶湖をのんびりツーリングするのがもっぱらの夢でもあります。
予算を聞いてみると、本体価格が約150,000円~、あとパドルとベスト約30,000円程で揃えられるそうです。思わずクレジットカードを取り出すところでした。kao08
ツーリングカヤック意外にも釣り用のカヤックも人気だとか。バスフィッシングに最適です。

こちらのお店の特徴として挙げられるのが、アウトレット商品を取り扱っていることです。
さすがにサイズは豊富とは言えませんが、流行に左右されるアイテムではないので、正規の商品と何ら遜色はありません。ファクトリー・アウトレットと呼ばれるこれらの商品は、製造から販売までをこなすメーカーだからこそできることなんでしょうね。
ちなみにこのグローブは、通常価格6,800円のところ、なんと2,800円。半額以下です。

他にもフリースやジャケット等、種類も豊富で一見の価値有り。


たくさんある商品の中で私が目をつけたのがコレ!

一見普通のキャンプ用スプーンとフォークのセットなんですが、なんとチタン製
驚くほど軽いんです。そしてウツクシイ!
男子はこういうのに弱いんですよネ~。

mont-bellでは、トレッキングやカヌーなどのイベントやツアーを随時行っています。
ツールやギヤを販売するだけでは無く、安全に楽しく体験できる、まさに遊び方を教えてくれます。
いずれも10人程度の少人数制なので、人気のメニューはすぐに定員に達するそうです。
春になれば、私もカヌーのイベントに参加したいと思います。

南草津店主催のイベント




mont-bellは世界で愛される登山用具やアウトドアグッズの開発を目ざし1975年に創業。今では全国に64店ものショップがあるそうです。そういえば最近、竜王にできた三井アウトレットパーク滋賀竜王にも出店しましたね。
創業者である辰野勇さん(現会長)は、アイガー北壁などを登攀したクライマーであり、世界の数々の川を下降したカヌーイストでもあります。現在では数えきれ無いほどの肩書きを持ち、社会活動にも積極的に取り組まれています。中でも日本障害者カヌー協会を立ち上げ、身障者がカヌーを楽しめるサポートを行っておられます。
下記のサイトから辰野勇さんのボイスコラムを聞くことが出来ます。

辰野勇のボイスコラム「モンベル・アウトワード・コラム」


どの商品を見ても辰野さんの熱いタマシイが感じられるのは、私だけでしょうか?
本物だからこそ、そこには機能美があり、身を任せられる安心(大げさ?)があるように思います。
いいものを、安く、親切に
これがmont-bellのポリシーだと、店長の古野さんがアツく語っていたのが印象的でした。




最近何かと話題になっているトレッキングブーム。特に中高年の方や女性に愛好者が増加しており、山はかつてないほどの大賑わいとなっています。でもそんな中、残念な事故が増加しているのも事実です。
適切な知識、経験、装備、服装などを持って、山に出かけられるよう、mont-bellでイベントに参加し、ウェアやギヤを手に入れてみてはいかがですか?
スタッフの皆さんはその道のエキスパート揃い。何でも分かりやすく、親切にアドバイスしてもらえますヨ。icon22



より大きな地図で mont-bell南草津店 を表示

※情報は2010年10月現在、詳しくは直接お問い合わせ下さい。


mont-bell(モンベル)南草津店&F.O.店

住所 525-0059 草津市野路1-15-5 フェリエ南草津2F
TEL 077-566-6385
FAX 077-566-6387
営業時間 10:00~20:30
定休日など 不定休
駐車場 あり(市営駐車場 お買い上げ金額に関わらず、2時間無料)

mont-bell(モンベル)公式サイト http://www.montbell.jp/



   


Posted by キューピー at 12:10 キューピーさん

2010年09月24日

近江富士(三上山)に初登頂!

こんにちは、キューピーです。

1フロアーを上がるのに、決して階段を使わず、多少待ってでもエレベーターを使う私にとって、登山なんて言葉は私の辞書には有りません。(キッパリ!icon22
しかし今回、ヨメと息子の強い希望により、重い腰を上げとうとう登山に行くことになってしまいました。って言っても三上山ですがね・・・。kao08





ご存知の通り三上山は近江富士と呼ばれ、湖南地区ではランドマークとしてどこからでも見ることが出来る、滋賀県民にはおなじみの山。標高は432m、むかし田原藤太(藤原秀郷)が大ムカデ退治した伝説が残る山です。(この大ムカデは三上山を七周半も巻いていたそうですkao12

草津に生まれ、育った私ですが、未だかつて三上山には登ったことがありません。地元に住んでいながら、オハズカシイ。また、草津側から見るとその山頂は、二股に分かれており、そのあたりがどうなっているのかも興味のあるところです。

では早速、御上神社の駐車場に車を停めて、登山を開始です。


稲刈りの始まった田んぼの中を通り、三上の集落に入ると登山道の入口に着きます。今回は表登山道から登っていきます。その入口は民家の玄関先にあり、猪避けの柵を開けて入っていきます。



いよいよ登山開始です。このあたりの登山道は石の階段で、参道といったところです。しかし勾配は急で、すぐさま汗が噴き出し、早くも今回の登山を後悔するのでした。



石段をしばらく上がっていくと急に視界が開け、妙見堂跡にさしかかります。朽ちた建物や灯籠のみが残り、まさにうらさびれた廃墟となっています。昼間でもひとりでは居たくないようなところです。


道はますます勾配がキツくなってきました。足場の良い岩や木の根を探しながら、一歩一歩登っていきます。


標高にすると300mくらいまで登ったところでしょうか、巨石の割岩に到着です。でっかい石と石の間に30~40cmほどの、人が辛うじて通り抜けられる隙間があります。背中にリュックを背負っていては抜けることが出来ません。私もトライ!・・・っと思いましたが、お腹が支えて身動きできなくなると大変なので、潔く断念。子どもにお任せしました。




山頂に近づくにつれ、ますます道は険しくなり、登山というよりもロッククライミングのようになってきました。道を遮る岩には、足の踏み場となるように岩を削って足場が作られているところもあります。


いままでずっと木々に遮られ、眺望も何もありませんでしたが、やっと視界が開けました。360度の眺めとは行きませんが、湖南平野が見渡せます。


草津市街地の遠望


野洲川鉄橋を渡る新幹線


眼下の家々は、まるでミニチュアのジオラマのようです。


引き続き岩登り


やっと展望台に到着しました。ほぼ山頂です。南から西方向に視界が開けています。
あいにくこの日は、幾分霞んでおり、最高の眺めとは言えませんでしたが、ここでしか味わえない眺望です。





展望台から少し行くと御上神社の奥宮です。


奥宮の裏手に三上山山頂の立て札、広場があります。広場と言っても20坪くらいでしょうか。2~3組のグループでいっぱいになってしまいます。またこの山頂からの展望は有りません。お弁当を広げるなら、先程の展望台か、鳥居前の岩の上がオススメです。



なんとか山頂までたどり着いたのですが、普通の人で40分~50分程度で登るところ、その倍近くの時間を費やしてしまいました。私的にはこれが限界です。よくガンバった!、っと自分自身を弁護(称賛?擁護?)していると・・・・・・ふと周りを見渡して見たら、お子ちゃまがいっぱい。明らかに未就学のちびっ子が、この山頂まで登ってきているではありませんか。それも何人も。・・・・・・・・思わず赤面face07

気を取り直して下山します。帰りは裏登山道を降りていくことにしましょう。ガイドによると裏登山道の方がゆるやかで初心者向きとなっています。確かに表登山道のような岩場を降りるのは、いささか危険です。
奥宮の鳥居のすぐ横に裏登山道の入口があります。


少し下ると一旦平らになり、苔が谷と呼ばれる、ちょうど山頂が割れている谷間の部分です。すぐさま上りとなりもう一方の峰に差し掛かります。東竜王と呼ばれているそうです。コチラにも小さな祠が有ります。結局、山頂の二股は、うっそうとした木々に囲まれ、少しのアップダウンのみで過ぎてしまいました。


裏登山道は、表登山道とは少し趣が異なり、針葉樹とシダの葉に覆われた幻想的な雰囲気です。また初心者向きとありましたが、それなりに急な勾配となっており、一歩一歩ヒザにきます。




裏登山道の入口まで戻ってきました。
猪避けの柵を越えて、今回の登山の終了です。


正直、シンドイです。
勾配が急なので、どうしてもヒザに負担がかかってしまいます。私にとってはイッパイいっぱいの行程ですね。


実は、今回重い腰を上げた理由がもう一つあるんです。
最近iPhone4を入手し、どうしても試してみたいアプリがあったんです。
GPSロガーと呼ばれるアプリ、iTrail
ウォーキングやサイクリング、ドライブまで、指定した秒数ごとにGPSデータを記録し、書き出してマップに取り込むことができるんです。
下がデータを取り込んだマップです。  

ルートラボ http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/


ヤマレコ http://www.yamareco.com/


う~~ん、ビミョ~。。。kao11
今回、ウォーキング、読み込み間隔5秒でログを録りましたが、GPS精度のためか、設定のためか、休憩しているとき(止まっているとき)でもデータがブレてしまいました。(こんなにウロウロしていません)下山の際はほとんど休憩なしで降りてきましたので、それなりにトレースされています。
GPS精度は今のところ10m以内となっているので、このブレはその誤差なのでしょうか?先日打ち上げられた、GPS人工衛星「みちびき」が本格稼働すれば、1m以内の精度になるということなので、それまではこんなもんなんでしょうかねぇ。(「みちびき」はあと2台、計3台必要らしいのですが・・・)

なんかヘロヘロなレポートになってしまいましたが、ちびっ子でも登れる身近な山ですので、まだ登ったことのない方はぜひトライしてみてください。


◆三上山登山についてのお問い合わせは
野洲市観光物産協会
 (市役所商工観光課内)
 8:30~17:15
 (土・日・祝日休み) 
 TEL 077-587-3710
 FAX 077-587-3835

登山MAP(PDF)

◆滋賀咲くブログでも有名な八田正文さんのブログ
「近江富士」



追記
9月23日から11月3日までの間、三上山に登る(入山)には、三上山入山初穂料が必要です。
大人:500円(中学生以上)
子供:250円(小学生)
納入は、御上神社社務所、今堀衣料店(登山道入口前)、野洲駅前観光案内所になります。
登山をされる方はご注意下さい。



   


Posted by キューピー at 12:15 キューピーさん

2010年08月27日

草津宿脇本陣 陣そば五十二番

こんにちは、キューピーです。

今回は、この8月7日にオープンしたばかりの
草津宿脇本陣 陣そば五十二番をご紹介いたします。



草津宿脇本陣は、旧東海道に面し、東海道と中山道の分岐点である追分道標にほど近く、草津本陣の斜め前にある、町家風の建物です。

脇本陣とは、本陣の予備的施設で、大きな藩で本陣だけで泊まりきれない場合や、宿場で藩同士が鉢合わせになった場合の格式の低いほうの藩の宿として利用されるなど、本陣に差し支えが生じた場合に利用されました。それ以外の時は一般旅客の宿泊にも利用されました。
草津宿には、本陣が2軒、脇本陣が2~4軒あったそうです。

この脇本陣の正式な名称は草津市観光物産館「脇本陣」といい、1997年にオープンしました。この春に観光客や地域住民に親しまれる施設として観光情報、土産品、食事などを提供し、草津の街道文化をアピールするために運営を担う経営者の公募があり、このたび陣そば五十二番さんがオープンするに至りました。
お店の名称は、草津宿が東海道五十三次の五十二番目の宿に由来しています。

店内は、テーブル席と座敷があり、町家風の和風でありながら、モダンな造りになっており、広い窓の外には江戸時代にタイムスリップしたような中庭と蔵があります。





早速、イチオシのおそばをいただくことにしましょう。
陣そば(ざる) 600円

こちらのそばは、自家製麺の生そばで、店内にある機械で打たれており、手打ちに負けないくらいのコシのあるそばの打ち立てをいただくことが出来ます。
また、そば粉は叡山そばと言われる滋賀県産のそば粉を使用し、そば粉7割、つなぎの小麦粉3割の割合となっています。そしてそばがらと実の間にある「あまかわ粉」を混ぜることによって、そば本来の香りを引き出しているそうです。

薬味には、刻んだネギとわさび、
そして見慣れないお味噌のようなものが・・・。


自家製のブレンド味噌だそうです。
ネギ、にんにく、わさび、三温糖などをお味噌に合わせて、おそばと一緒に食べることで、味にアクセントをつけています。

まず、何もつけずにおそばをそのままいただきます。
そば本来の、シンプルでありながら、香り豊かな味わいです。

次にめんつゆにつけて・・・。
うまく表現出来ないのですが、醤油の辛さが程良くまろやかに感じられ、いい具合にカドがとれていて、やや甘みを感じるつゆです。また、のどごしも良く、そばの香りが鼻に心地良く残ります。

そして自家製ブレンド味噌をつけて・・・。
はじめての味覚です。
どう表現したらいいのでしょうか・・・・・皆さんご自身で味わってください。kao10



余談になりますが、そばといえば立ち食いソバのようなファストフードでもありますが、主に東京では「粋」を見出す付加価値のある食べ物とされています。
酒を呑みながらモリを2枚っていうのが、江戸っ子の「粋」のようです。ここで江戸っ子のこだわりを引用してみましょう。

1. もりを食うときは蕎麦の先だけをつゆに浸して食べる。これは、蕎麦の風味を味わうため。
2. 口に入れたらあまり噛まずに飲みこみ、喉越しと鼻に通る香りを楽しむ。
3. 大きな丼にたっぷりと蕎麦が入っているのは野暮。少なければ2,3枚食べる。
4. 箸は割り箸。塗箸は蕎麦が滑るので好まれない。
5. 酒を飲むのでなければ、さっさと食ってひきあげるのが粋。
6. 蕎麦を食べることを「手繰る」と言う。

関西のけつねうどんとは、いささか趣が異なるようです。kao08

閑話休題
「粋」にそばをいただくなら、やはり滋賀の地酒は欠かせません。
滋賀を代表する琵琶の長寿、七本槍、薄桜、道灌、喜楽長、御代栄近江のしずく。
その他にも全国の地酒や麦・芋・蕎麦焼酎も多数揃っています。



イチオシの陣そばの他にも、天ざる、鴨なん、うどんや丼物から一品料理まで幅広く用意されています。
【おしながき】



店内では草津の銘菓うばがもちたびまるくんグッズなどのおみやげ品の購入もできます。


また、草津観光の記念に、東海道・中山道分岐証(100円)もいかがですか?


草津観光のお食事の際に、オススメするお店です。
また、たまには気取って滋賀の地酒を呑みながらそばをいただく、っていうのもオツなものです。



より大きな地図で 陣そば五十二番 を表示

草津宿脇本陣 陣そば五十二番
住所   :〒525-0034 滋賀県草津市草津2丁目7-30
電話番号 :077-567-0770
営業時間 :11:00~15:00 17:00~22:00/土日祝11:00~22:00
定休日  :年始のみ

※情報は2010年8月現在、詳しくは直接お問い合わせください。


   


Posted by キューピー at 12:15 キューピーさん

2010年08月26日

息子とチャレンジ!自転車ビワイチの旅 その③

こんにちは、キューピーです。

台風の影響と日頃の運動不足のために、過酷なサイクリングとなりつつあるビワイチですが、予定外の3日目を迎えました。

1日目の様子はコチラ
2日目の様子はコチラ

草津駅から長浜駅まで新快速にゆられ、昨日預けた自転車を受け取り、旅の始まりです。


長浜駅駅前を出発し、まず長浜港にあるチェックポイントに向かいます。



昨日、布団の上でゆっくり寝られたので、幾分ヒザの調子も良くなっています。台風に感謝しなくてはなりませんねぇ。
さざなみ街道に沿って、平坦な道を調子よく南下します。
やがて本日2回目のチェックポイント、道の駅近江母の郷に到着です。


琵琶湖岸すぐそばを走ります。前方には彦根の街並みが見えてきました。
「湖北サイクルロード」の看板が・・。いろいろありますねぇ。


彦根の松原海水浴場でさっそく海水浴。
ヨユーなのかテキトーなのかよくわかりませんが・・・。kao08



早くも本日3回目のチェックポイント、彦根港です。



ここからルートを離れ、彦根市街地に入っていきます。
彦根城、夢京橋キャッスルロード、ベルロードを経て、元のさざなみ街道に戻ります。




犬上川、県立大学を過ぎると旧道に入ります。車もほとんど通らず、自転車にはもってこいの道路です。道路の分岐点にはしっかり標識が立っています。



新海浜に到着です。
ここでまたまた海水浴です。多くの方にツッコミを入れられそうですが、夏のビワイチにはいつでもびわ湖に飛び込めるように、海パンの用意はかかせません!体をクールダウンし、気分もリフレッシュします。(私の主観ですがkao08


愛知川を越えると東近江市、まもなく近江八幡市に入ります。久しぶりのコンビニです。私も山ピーを見習って「ウィダーインゼリー」で栄養補給です。暑さと疲労の中でも、これなら体も何とか受け付けてくれます。


さあここから本日最大の難関です。このままさざなみ街道を進めば、平坦な道を行くことが出来ますが、ここはあえて休暇村のあるルートを進むことにします。休暇村のある宮ヶ浜に最後のチェックポイントがあることもひとつですが、「自分への試練」と言ってしまえば、カッコつけすぎでしょうか?



やっぱりカッコつけてました。いきなり自転車を降りて押してます。そして後悔してます。少しの坂でもキツイですicon11
何とか最後のチェックポイント、近江八幡休暇村宮ヶ浜に到着です。



ここでびわ湖一周認定の完了処理を行ないます。これは後日手数料を振込み、認定証とステッカーをもらうためのものです。くわしくはコチラをご覧ください。

まだ旅は終わっていません。これからまだまだアップダウンが続きます。



長命寺を過ぎると再びさざなみ街道に戻り、淡々と続く道を、日野川、佐波江浜マイアミキャンプ場、鮎家の郷、野洲川、ラフォーレ琵琶湖、ピエリ守山を通り過ぎていきます。






琵琶湖大橋東詰めを通過します。そしてゴールはまもなく、最後の休憩です。



凝視すると酔いますのでご注意下さい。


烏丸半島を通過。



ゴ~~ル!

ついに完走しました。琵琶湖完全一周、約200Km!

途中、台風やパンクなどのトラブルも有りましたが、無事終えることができました。真っ先に泣き言を言うと思っていた息子は、まだまだ走れそうな勢いです。見直しました。
それに引き換え私の方は・・・、正直、シンドイです。icon11ヒザとおケツが痛くてたまりません。

ゴール地点から自宅まで戻ると玄関の扉にこんなものが・・・!

甥と姪が手作りの認定証を作ってくれていました。体の痛みも忘れ、ただただ涙ぐむのでありました。


3日目のルート


私の相棒

21段変速は見かけ倒れに終わる。

息子の相棒

イトコ(中2)からの借り物。7段変速。

空気入れを携行

本人的にはナイスIDEA!と思っていたが、使用機会無しに終わる。
(コンパクトな空気入れを買うのをケチっただけ)

携行品

工具、パンク修理セット、チューブ、ガムテ、日焼け止め、薬、テープ

MAP


ひとことアドバイス
アドバイスとはナマイキな言い方ですが、ご参考までに・・・。
1)必ずと言っていいほどおケツが痛くなります。できるだけサドルの位置を高くし(手・腕のほうに重心がいくように)、吸収材入りのサドルにすることが望ましいです。私のはジェル入りのサドルでしたが、それでも痛くなりました。また痛くなったときには、タオルのようなものをサドルに巻いて、テープで止めるなどするといいのではないでしょうか。

2)今回出る幕がありませんでしたが、パンクにはスペアのチューブを携行するのがおすすめです。まず自転車屋さんは無いと思ったほうがいいでしょう。(私は本当にラッキーでした)パンクを修理するのも時間と手間がかかるので、避けたほうが無難です。チューブは1本1,000円くらいです。

3)国道のみを走行するなら不要ですが、予めルートを地図でしっかり確認しておきましょう。その際、コチラの地図が最適です。併せて新着情報をしっかりチェックしておきましょう。(私は怠ったためにとんでもない失敗をしました)

以上、なかなか過酷な旅でしたが、今となってはいい思い出となりました。何より息子の頑張りにとても感動しました。



◆ぐるっとびわ湖サイクルライン/滋賀県
滋賀県のサイトです。
サイクリングマップを無償で配布していますので、ぜひご入手ください。今回の旅のルートは、このマップを基準にしています。

◆輪の国びわ湖 びわ湖一周サイクリング/輪の国びわ湖推進協議会
NPO法人五環生活さんが運営されています。今回びわ湖一周認定のため、QRポイントを通過しました。こちらのサイトのサイクルマップはたいへん重宝しました。ややこしいところは予めプリントアウトしておき、そのつど確認することで、道に迷うことなく進むことが出来ました。

◆しがサイクリングマップ/びわこビジターズビューロー
いろいろなルートが掲載されているので、観光を兼ねてゆっくりサイクリングするときなど参考になります。    


Posted by キューピー at 12:15 キューピーさん

2010年08月25日

息子とチャレンジ!自転車ビワイチの旅 その②

こんにちは、キューピーです。

イキオイだけで始めてしまった自転車ビワイチですが、何とか初日の目的地には到着することが出来ました。しかし、ヒザの痛みは激しく、おまけに台風まで接近しています。

1日目の様子はコチラ

そんな状況の中、果たしてゴール出来るのでしょうか?
いよいよ2日目の開始です。



朝起きると、予報通りあいにくの雨。
しばらく出発を見合わせますが、一向に止む気配なし。
グダグダしていたら、旅館からも追い出され、仕方なく出発します。
雨も幾分、小降りになってきました。


これから先のルートですが、、海津大崎を回る、県道マキノ西浅井線が通行止め(注1)なので、追坂峠を越えるルートしかありません。しかしこの国道161号線追坂峠は、距離にすると2Kmくらいですが、およそ4%の上り坂です。残念ながら今の私には、峠を越える気力も体力もありませんので、距離は4~5倍増えますが、マキノ市街を通り、知内川に沿って約10Kmを進むことにしました。



雨に洗われたマキノの田園の中を走ります。サイクリングロードになっているので道路は整備されていますが、ずっと微妙な上り坂になっています。途中誰ともすれ違うことはなく、会ったのはサル!だけでした。まさに日本の田舎、そのものの風景です。

(注1)海津大崎を回る県道マキノ西浅井線の通行止めの状況を、事前に県庁道路課に電話にて確認したところ、当面の間復旧の見込みは無いとの回答でしたので、やむなく迂回しているわけですが、後日既にこの時点で復旧していることを知りましたkao12
大変ショックです。この山越えは何だったの??
icon11icon08

国道161号線に合流し、上り勾配の道を1.5Km程行くと、161号線と303号線の分岐点です。ここのガソリンスタンドで休憩です。ここまで約90mほどの標高を登ってきました。
正直シンドイですkao04


ここから国道303号線を進みます。
奥琵琶トンネルが見えてきました。幅1.5m程の歩道がありますが、横をトラックが通過するときは、オソロシイです。



約1.2Kmのトンネルを抜けると、そこは雪国ではなく、大雨でした。icon03既にびしょ濡れ状態なので、構わずどんどん進んで行くことにします。


長い下り坂を経て、永原へ。そしてまた上り坂。
雨でびしょ濡れ、ヒザはガクガク、約1Kmをほとんど押して進みます。


やがて岩隈トンネルにさしかかります。上りはここまでです。
トンネルは西行き・東行きにわかれており、自転車では南側の第2トンネルを進みます。
歩道は車道並みの幅があり安心して走れますが、それでも車とすれ違うときは、とんでもない轟音となり、けっこうな恐怖を感じます。



トンネルを抜けると303号線から右折し、岩隈の集落を抜けます。

今までの上り坂の苦労を取り返すべく一気に坂を下ります。
それがとんでもない下り坂なんです!!
雨が降っていたのでブレーキが効かず、そのままカーブが曲がりきれずにツッコムところでした。

塩津のコンビニで休憩。
このような旅をしていると、コンビニにいつもに無い「ありがたみ」を感じます。さすが「まちのほっとステーション」ですね。


ここから国道8号線に合流するわけですが、8号線は道が狭い上に大型トラックが頻繁に走行しており、自転車では危険すぎます。びわ湖サイクルラインでもここを迂回するルートが記載されていますが、とてもわかりにくいので、下記をご参考下さい。「コンビニ」とあるのが、上記のコンビニです。


より大きな地図で 塩津神社迂回路 を表示



さてこの先の藤ヶ崎トンネルですが、歩道があるのかわかりませんので、ここはルートに従って琵琶湖に沿って迂回します。多少遠回りにはなりますが、車もほとんど通らないので、気持ちの良いルートです。奥びわ湖の景色もサイコーです。


再び8号線と合流すると、この先には賤ヶ岳隧道(トンネル)が。ここもルートに沿ってトンネルを迂回して旧道を行くことにします。右が国道、左が今回のルート。

しかし見ていただければわかるように左は山越えです。およそ60m程の標高を越えなければなりません。
もちろん自転車を降りて、押して上がりました。

途中、湧き水ポイントや奥びわ湖の眺望ポイントがあったらしいのですが、それどころではありません。ひたすら坂を登ること約1km、このビワイチで最もツライ場面でしたkao04
坂道を登り切ったところには古い、そして不気味な賤ヶ岳トンネルが見えてきました。

現在のトンネルが出来る前は、この道が国道8号線で、このトンネルは昭和28年に開通したそうです。長さは382m。ヒザの痛みも忘れて、振り返ることをせず、足早に走り過ぎたのでした。


九十九折れと呼ばれる急な坂を下ると目の前は木之本の市街です。
大音の交差点を右折して8号線から県道44号線、さざなみ街道に入ります。
もう山越えはありませんので、余呉川に沿って順調に南下します。


片山隧道を抜けて、琵琶湖岸に出ました。
低い雲と隙間から先込む太陽の光で幻想的な光景です。


本日初のチェックポイント、湖北みずどりステーションに到着です。
ビワイチのノボリを発見しました!



長浜までは、さざなみ街道の側道を、単調ながらもひたすらペダルを漕ぎます。



前方にやっと長浜の市街が見えてきました!



長浜駅に到着です。
2日間で完走を予定していましたが、台風の影響で予定が狂ってしまいました。この時点で夕方の5時を廻っています。この調子では草津まで走ることは到底無理なので、今日は自転車を預け、電車で草津の自宅まで戻り、明日再びこの長浜から完走を目指して再開することにしました。

2日目のルート


◆ぐるっとびわ湖サイクルライン/滋賀県
滋賀県のサイトです。
サイクリングマップを無償で配布していますので、ぜひご入手ください。今回の旅のルートは、このマップを基準にしています。

◆輪の国びわ湖 びわ湖一周サイクリング/輪の国びわ湖推進協議会
NPO法人五環生活さんが運営されています。今回びわ湖一周認定のため、QRポイントを通過しました。こちらのサイトのサイクルマップはたいへん重宝しました。ややこしいところは予めプリントアウトしておき、そのつど確認することで、道に迷うことなく進むことが出来ました。

◆しがサイクリングマップ/びわこビジターズビューロー
いろいろなルートが掲載されているので、観光を兼ねてゆっくりサイクリングするときなど参考になります。
   


Posted by キューピー at 12:15 キューピーさん