2011年01月21日

草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所

こんにちは、キューピーです。

以前にも青花さんの記事「コハクチョウも見られる草津の自然」でも紹介されましたが、
この冬オススメのスポットとして、改めてご紹介いたします。
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所

琵琶湖では、冬になるとたくさんの水鳥が、はるかシベリアから飛来・越冬します。
その距離4,500キロ、1ヶ月をかけて、この草津の湖岸までやってきます。
コハクチョウが飛来する12月頃から北帰する2月末頃まで、ここ湖岸緑地の志那浜では、環境ボランティア 琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会 の皆さんが、水鳥観察所を設営し、水鳥の観察を行っており、毎年この季節には2万人以上の方が訪れています。

琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会は、2000年にボランティア有志によって立ち上げられ、以来毎年観察を続けてこられており、現在では57名の方々によって運営されています。行政からの助成が無いにもかかわらず、皆さんが「手弁当」で、この時期の観察だけでなく、夏には海岸の清掃や、外来水草の除去などを行っておられます。

草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所

観察所では、飛来する水鳥の種類や数、そして取り巻く環境などについてのパネルが掲示してあり、とても解りやすく説明がなされています。
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所

掲示してある水鳥の写真には印がつけられ、観察できる水鳥が図鑑を見なくても誰でもわかるようになっています。
正直、カモと一口に言ってもこんなに沢山の種類がいることは知りませんでした。kao08
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所

さて毎年飛来するコハクチョウですが、こんなに都会の近くで、こんなに間近で見れること自体、大変珍しいことなんです。湖北の方には200羽近く飛来しているらしいのですが、岸からはかなり離れたところに居るそうです。しかしここ草津では、すぐ手の届くところまでやって来て、間近でその姿を見ることが出来る貴重なエリアと言えるでしょう。

あいにく私の訪れた日には、残念ながら飛来せず、その姿を見ることが出来ませんでしたが、1月16日には、幼鳥を含め8羽が飛来したそうです。
※ここ最近は、毎日来ているようです。(2011年1月20日現在)
くわしくはブログをご覧ください。→naka932のブログ《びわ湖《草津)の四季を撮って》
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
(写真提供:琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会)

同会では、ここに飛来するコハクチョウのくちばしの色や模様により、個体識別調査を行っています。
確かにそれぞれ違いがあるのがわかります。
それによるとコハクチョウは、家族単位もしくは数家族単位のグループで行動しており、いつも決まったグループが来るそうです。毎年コツコツと観察していないとわからないことですね。
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所

また、水鳥観察会も頻繁に開催されており、水鳥の様子から取り巻く琵琶湖の環境に至るまで、人々の交流や情報交換、教育、参加、啓蒙活動に積極的に取り組んでおられます。

しかしここ数年、コハクチョウの飛来数が激減していると聞きました。
過去には最高140羽ほど飛来した日もあったのですが、今年は私が訪れた日も含めて、飛来数ゼロの日が多くあります。確かにグラフを見るとその数に唖然とします。
草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所

これは近くの草津川河口での護岸工事やフィッシングボートの接近などにより、危険と感じ取ったからだろうとの話です。一度危険と感じたところには、二度と近寄らないそうです。また、護岸工事されているところがコハクチョウの「ねぐら」だったとも言われています。
他にも琵琶湖の水位や食料である水草の生育状況などにも大きく関係しているそうです。

草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所
この日もとても寒い日でしたが、同会の皆さんは観察所を開設している期間中、1日も休まず観察と観察所の運営を行っておられます。
事務局長の吉岡美佐子さんは、「この志那浜にやって来てくれるコハクチョウをはじめ、たくさんの水鳥たちのため、そして毎年見に来てくれる沢山の人達のためにに、出来ることをやっているだけです」と、事も無げにおっしゃっていました。
そして「再びコハクチョウがやって来てくれること、そしてこの観察所にたくさんの人が集まり、たくさんの人とのつながりが出来ることが、何よりもの喜びです」と語っておられました。

日本はラムサール条約を締約しており、ここ琵琶湖も1993年に登録されました。

ラムサール条約とは?
日本語での正式題名は特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約といい、1971年にイランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が採択されました。この条約は開催地にちなみ、一般に「ラムサール条約」と呼ばれています。

ラムサール条約(滋賀県自然環境保全課)
ラムサール条約公式サイト(英文)

条文には、以下の措置をとるべきとあります。
1.各湿地の管理計画の作成、実施(保全と賢明な利用の推進)
2.各条約湿地のモニタリング、定期的な報告
3.湿地の保全に関する自然保護区の設定
4.湿地の保全管理に関する普及啓発、調査の実施

草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所

私たち滋賀県民は、はラムサール条約に則り、私たちの誇るべき琵琶湖の環境を守り、そして賢明な利用(Wise Use:ワイズユース)をしていかなくてはなりません。

草津水鳥観察所でコハクチョウやたくさんの水鳥を見るとともに、同会の活動を理解し、そして琵琶湖の環境保全について考えてみてはいかがでしょうか?

草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所


お出かけの際は、くれぐれも暖かい格好でネ!



より大きな地図で 草津水鳥観察所 を表示

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環境ボランティア 琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会

事務局
事務局長 吉岡 美佐子
住所:草津市木川町1273-13
電話:077-564-0843 090-5663-8086
E-mail:yoshiokak932@yahoo.co.jp
公式サイト:http://homepage2.nifty.com/naka932/newpage2.htm
公式ブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/naka932/


◆環境ボランティア 琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会からのお知らせ◆
環境写真展 「冬の使者」
   コハクチョウと水鳥の写真、環境啓発パネル展示
   2月1日~2月13日 9:00~17:00(月曜休)
   草津市立水生植物公園 みずの森

草津でコハクチョウを見る!草津水鳥観察所


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タグ :びわ湖自然

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Posted by キューピー at 12:15 │ キューピーさん