草津宿脇本陣 陣そば五十二番

キューピー

2010年08月27日 12:15

こんにちは、キューピーです。

今回は、この8月7日にオープンしたばかりの
草津宿脇本陣 陣そば五十二番をご紹介いたします。



草津宿脇本陣は、旧東海道に面し、東海道と中山道の分岐点である追分道標にほど近く、草津本陣の斜め前にある、町家風の建物です。

脇本陣とは、本陣の予備的施設で、大きな藩で本陣だけで泊まりきれない場合や、宿場で藩同士が鉢合わせになった場合の格式の低いほうの藩の宿として利用されるなど、本陣に差し支えが生じた場合に利用されました。それ以外の時は一般旅客の宿泊にも利用されました。
草津宿には、本陣が2軒、脇本陣が2~4軒あったそうです。

この脇本陣の正式な名称は草津市観光物産館「脇本陣」といい、1997年にオープンしました。この春に観光客や地域住民に親しまれる施設として観光情報、土産品、食事などを提供し、草津の街道文化をアピールするために運営を担う経営者の公募があり、このたび陣そば五十二番さんがオープンするに至りました。
お店の名称は、草津宿が東海道五十三次の五十二番目の宿に由来しています。

店内は、テーブル席と座敷があり、町家風の和風でありながら、モダンな造りになっており、広い窓の外には江戸時代にタイムスリップしたような中庭と蔵があります。





早速、イチオシのおそばをいただくことにしましょう。
陣そば(ざる) 600円

こちらのそばは、自家製麺の生そばで、店内にある機械で打たれており、手打ちに負けないくらいのコシのあるそばの打ち立てをいただくことが出来ます。
また、そば粉は叡山そばと言われる滋賀県産のそば粉を使用し、そば粉7割、つなぎの小麦粉3割の割合となっています。そしてそばがらと実の間にある「あまかわ粉」を混ぜることによって、そば本来の香りを引き出しているそうです。

薬味には、刻んだネギとわさび、
そして見慣れないお味噌のようなものが・・・。


自家製のブレンド味噌だそうです。
ネギ、にんにく、わさび、三温糖などをお味噌に合わせて、おそばと一緒に食べることで、味にアクセントをつけています。

まず、何もつけずにおそばをそのままいただきます。
そば本来の、シンプルでありながら、香り豊かな味わいです。

次にめんつゆにつけて・・・。
うまく表現出来ないのですが、醤油の辛さが程良くまろやかに感じられ、いい具合にカドがとれていて、やや甘みを感じるつゆです。また、のどごしも良く、そばの香りが鼻に心地良く残ります。

そして自家製ブレンド味噌をつけて・・・。
はじめての味覚です。
どう表現したらいいのでしょうか・・・・・皆さんご自身で味わってください。



余談になりますが、そばといえば立ち食いソバのようなファストフードでもありますが、主に東京では「粋」を見出す付加価値のある食べ物とされています。
酒を呑みながらモリを2枚っていうのが、江戸っ子の「粋」のようです。ここで江戸っ子のこだわりを引用してみましょう。

1. もりを食うときは蕎麦の先だけをつゆに浸して食べる。これは、蕎麦の風味を味わうため。
2. 口に入れたらあまり噛まずに飲みこみ、喉越しと鼻に通る香りを楽しむ。
3. 大きな丼にたっぷりと蕎麦が入っているのは野暮。少なければ2,3枚食べる。
4. 箸は割り箸。塗箸は蕎麦が滑るので好まれない。
5. 酒を飲むのでなければ、さっさと食ってひきあげるのが粋。
6. 蕎麦を食べることを「手繰る」と言う。

関西のけつねうどんとは、いささか趣が異なるようです。

閑話休題
「粋」にそばをいただくなら、やはり滋賀の地酒は欠かせません。
滋賀を代表する琵琶の長寿、七本槍、薄桜、道灌、喜楽長、御代栄近江のしずく。
その他にも全国の地酒や麦・芋・蕎麦焼酎も多数揃っています。



イチオシの陣そばの他にも、天ざる、鴨なん、うどんや丼物から一品料理まで幅広く用意されています。
【おしながき】



店内では草津の銘菓うばがもちたびまるくんグッズなどのおみやげ品の購入もできます。


また、草津観光の記念に、東海道・中山道分岐証(100円)もいかがですか?


草津観光のお食事の際に、オススメするお店です。
また、たまには気取って滋賀の地酒を呑みながらそばをいただく、っていうのもオツなものです。



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草津宿脇本陣 陣そば五十二番
住所   :〒525-0034 滋賀県草津市草津2丁目7-30
電話番号 :077-567-0770
営業時間 :11:00~15:00 17:00~22:00/土日祝11:00~22:00
定休日  :年始のみ

※情報は2010年8月現在、詳しくは直接お問い合わせください。



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